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副住職

戌年守り本尊・浄楽寺


本年も始まりました、干支守り本尊開運八佛霊場巡り。

毎年4月15日~5月15日まで、三浦半島では各干支を守る8か寺を霊場と定められ開催されております。

全45kmなる霊場めぐりは車ですと一日で回れるということで、人気なお参りとなっているようです。

干支霊場はなぜお参りをするのか?

自分の生まれ年の「干支」がご自身の干支となるわけですが、

古くから干支の年は「年男」「年女」などといわれ何かしら特別な年であるといわれてきました。

しかし、地域慣習が強いので、地域によっては「厄年」、またあるところでは「縁起のいい年」

など様々ないわれがあります。

皆さんの地域ではいかがでしょうか?

しかしながら

干支守りの本尊様におまいりするというのは

自らをお守りしてくださる「本尊様」を巡るわけですから、

厄年であろうと、運気のいい年だろうとどちらにしてもお守りしてくださるということがあるのではないでしょうか。

厄年であれば、「厄払い」。

幸運の年であれば「運気増上」。

何をお願いするかというのが大事になってくるようにも思われます。

2018年、今年は戌年。

戌年の守り本尊は「阿弥陀如来」様です。

また、今年の守り本尊の寺は自坊「浄楽寺」にございます。

今年の守り本尊でございます阿弥陀如来様は

その光明で運気を増幅するとも、罪障を洗い流すともいわれておりますが、

阿弥陀様は、

この人間世界での命を終えたとき「西方極楽浄土」へと導いてくださる仏様です。

私たちは地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天と6つの世界を生まれ変わり死に変わりしている

といわれております。

自らの行いで来世が決まり、その日々の知らず知らずの悪い行いが積み重なり

やはりこの6つの苦しみを伴う世界に生まれてしまうというのです。

しかし、この阿弥陀様が、そんな私たちのことを見かねて、代わりに修行を積んでくださり

極楽浄土を作ってくださり、自分の名前に全ての功徳をつめてくださいました。

ですから阿弥陀様は「私の名前を呼びなさい」と申されました。

阿弥陀様の名前を呼べば、阿弥陀様が積み重ねてきた修行の功徳をいただき、

我々を本来は生まれることのできない「極楽浄土」に導いてくださるというのです。

ですから「南無阿弥陀仏」とそのお名前を呼ばせていただくのです。

阿弥陀様は名前を読んだ全てのものを救うと約束してくださいました。

もちろん、戌年の人だけではありません。

全ての人をです。

ですからこの霊場参りも

自らの普段の生活を振り返り、足元を見直し、自分の至らなさを再認識

することから、阿弥陀様にお願いするご縁ではないのでしょうか。

どこまでも欲深い我々です。

まずは開運でもなく、厄除けでもなく、

自らの行いを見つめなおしましょう。

ご参拝お待ちしております。

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