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副住職

ネット法話「極楽への切符」


「暑さ寒さも彼岸まで」そんな言葉を聞きますとそれだけで彼岸の季節ごろが恋しくなります。

暑い寒いと日々の中に文句をついつい言ってしまう我々は、今よりも快適な「ところ」を求めるものです。

これは皆同じですよね。本当の「彼岸」とは、そんな私たちにとっても理想の地であります。彼の岸とは私たちと対極の世界「極楽浄土」を意味します。昼と夜の長さが同じになるその季節に、真西に沈む夕日を見て「私たちのいる地獄のような世界から、次こそはきっとご先祖様の待つ西方極楽浄土に生まれたい」。これがお彼岸の大切な心持です。仏教にあまり関心がない人でも、お彼岸にはお墓参りをしようと花屋に出かけます。

日本人としての習慣から、お墓参りに行き、先祖様との縁をつなぎに行くわけですが、結局は極楽浄土との縁を深めることにつながってきます。お導きというのはありがたいものですね。今より幸せで苦しみ悩みの少ない環境を求め目指すわけですが、行き先を間違っては大変なことになります。私たちの多くは「死んだ後のことは知らない」とあまり深く考えずに人生を過ごしています。これは、バスに乗って「行き先はよくわからないけど、今よりいいところに連れて行って」と言っているのと同じです。

きっと運転手は自分が思う「いいところ」に連れて行ってくれるでしょう。しかし、その運転手の思ういいところがあなたにとってのいいところであるとは限りません。人任せにできることではないのです。

自らの意思でどこを目指すか決めるべきでしょう。

極楽浄土には「南無阿弥陀仏」とお念仏をお称えし、阿弥陀様に迎え入れてもらわなければいけません。

どうか生きているうちにお念仏の極楽切符をお求めください。

南無阿弥陀仏

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