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副住職

いまさら聞けない…仏教豆知識「死後7日ごとに供養するのは…なんで??」

更新日:2021年9月21日


仏教では生まれ変わり死に変わりの「輪廻転生」を考える。

輪廻転生の段階にはいくつかがあって、

この世に生を受けた時を「始有(しう)」、

生きている間を「本有(ほんぬ)」、

死ぬ時を「死有(しう)」という。

そして死から次に生を受けるまでの期間を

「中有(ちゅうう)」や「中陰(ちゅういん)」といい、

その期間は四十九日間とされていたんだ。

『梵網経』には、

「たとえ生前中に、悪行を重ねた人でも、

遺族が七日毎に追善供養をすれば、死者もその功徳を受ける」

と説かれてあり、

初七日を不動明王、

二七日に釈迦如来、

三七日に文殊菩薩、

四七日に普賢菩薩、

五七日に地蔵菩薩、

六七日に弥勒菩薩、

七七日(四十九日)に薬師如来と、

各菩薩や如来が各日に審判を行い死者の運命が決まるとされており、

四十九日目で行き先が決まるということからこの日を

「満中陰(まんちゅういん)」とよんでいるんだ。

お経に説かれているとおりに、

死者を弔い次の世はいい世界に生まれてほしいという親しき人々の思いが込められたご供養だね。

浄土宗ではお念仏で即得往生。

だから四十九日間も行き先が決められるのを待つ必要もないわけだけど、

死者は観音菩薩様の蓮の上にのせていただき西方極楽浄土にお導きいただいたのち、そのつぼみが開くのには四十九日ほどかかるとも言われている。

だから私たちは七日ごとに集まり、共々に念佛をお称えし、

その功徳をプレゼントして早くつぼみが開くのを待つわけなんだ。

意味を知るとぜひ大切にしていきたい七日ごとの供養だとわかるね。

南無阿弥陀仏

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