日本語は他国に比べても、ワードが非常に多い。
日本人として正しく本来の言葉の意味を理解して言葉を使いたいものだ。
そんな本日は「二枚舌」ということばについて。
「さっき言っていたことと違うじゃないか!」
などと前後で話しが矛盾していたり、噓をつくことを「二枚舌」という。
日本語の「舌」には「話す」ということを意味する「舌が長い」、
「舌が回る」という使い方がある。
英語のtongue(舌)も「言語」や「言葉」を指す場合がある。
舌があって初めてしゃべれるので、
こういった比喩が使われてきたのだろう。
同じ口から全く違う言葉が出てくることから舌が二枚あるようだと表現された。
この言葉の語源は仏教で戒められる、
相手を傷つけ自分をも苦しみに陥れる「十悪」という苦しみの根源の一つ、
「両舌」からきている。
「両舌」は梵網経という経典のなかで戒として定められ、制してきた。
四十八軽戒(しじゅうはっきょうかい)の第十九戒で、
「正しく菩薩行を行っているものを反目させたり、賢人に対して犯してもいない悪事を犯したなどという嘘を言いふらしたり、どのような悪でも作るとし、ことさらにそうするなら罪に当たりこれを制する」
とある。
悪意の嘘や、対立を生むような誤解を招かせることは、人の縁を傷つける。
犯してはならない。
その行いは自分をも苦しめることになるだろう。
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