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執筆者の写真副住職

普段何気なく使っているけどこれはもともと仏教用語「断末摩」の本当の意味とは?


日本語は他国に比べても、ワードが非常に多い。

日本人として正しく本来の言葉の意味を理解して言葉を使いたいものだ。

そんな本日は「断末摩」ということばについて。

現在では断末摩という言葉は 「死に際の苦しみ」という意味でつかわれている。


断末魔の叫びという使われ方が多いであろうか。


この言葉を見ると、苦しく叫ぶ人の姿が浮かび上がる。


人間も含めて動物にはいくつかの急所がある。


男性なら股間の睾丸や、 人中(じんちゅう)と呼ばれる鼻の下のミゾも急所の一つである。


このようなところを強く打つと「断末摩(魔)」の苦しみを味わうという。


この「末摩」という言葉は、梵語の「マルマン」を漢字に訳したもので、 人間の急所を指している。


これを断ってしまうほどの苦しみが「断末摩」なのである。


「マルマン」の数は、人間の体に十か所、あるいは六十四か所、 百二十か所という説もある。


これらの部分は「死穴」などと称され、 そこを断たれればかなわず死ぬといわれたという。


話は変わるが、最近は身体の急所よりも、 心の急所の方が話題に上がる。


身体の急所は鍛えることができないとされるが、 心は養うことができる。


現代の意味でいうところの「死に際の苦しみ」が寂しいものにならぬよう、 人との関りを大切にしたいと思った。


#心の苦しみ

#断末魔の苦しみ

#根性論ではありません


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